HIV感染で内定取り消しの件


HIV感染告知は不要、内定取り消しは違法。法人に賠償命令、札幌地裁【HIV内定取り消し訴訟】・ハフポスト
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5d7b988fe4b00d690597385b

抜粋
・内定先の病院を運営する社会福祉法人

・裁判長は「HIV感染を告げる義務はなく、内定取り消しは違法」として、同法人に慰謝料の支払いを命じた

・判決によると、男性は2017年12月、病院の採用面接でHIVの感染を伝えずに内定を得た。2018年2月ごろから働き始める予定。

2018年1月、病院側から過去の受診記録が書かれたカルテを同意なく開示され、感染を指摘されたが男性は動揺してとっさに否定。その後、別の医療機関から「職場で感染の心配がない」という診断書をもらい、職場へ提出したが、面接などで正確に答えなかったことを理由に内定を取り消された。

カルテの情報を採用活動に利用した病院側の対応について、「プライバシーが侵害されたもので、不法行為」だと指摘

その上で、防御服を着て診察に当たるなどの差別的な対応をしていた被告の病院に対し「私の人権は、被告の病院に殺されました。私の、人権を返していただきたいです」と訴えた。


私見
Q. 採用時に既往歴を尋ねるのは?
A. 参考サイトを含め、いくつかの労務系サイトを見ると、違法ではないがリスクが高い質問とのこと。職種が運転手の場合はてんかんの有無を尋ねる場合がある。

また、HIV、B/C型肝炎の感染情報は業務上必要がない限り、取得してはいけない(参考

 

HIVは日常生活の接触では感染しない

無断でカルテを見た病院の対応はアウト

でも「病歴は?」と聞かれ「HIVのことは伏せた」
これを「正直に言うべきだった」「言わなくて正解」で意見が分かれそう。

「HIVで内定取り消しは違法」というのは納得できるのですが、「病歴を正直に言わなかったことが正しい」とは言い切れないと思います。
「てんかんを隠してタクシーの運転手になるのはダメ」だと思うからです。

 

その上で「面接時でHIVなどの感染情報の取得は、業務上必要がない限り取得してはいけない」という、厚生労働省のあいまいな指導方法にも問題があると思います。

「業務上、必要と思った事業者は質問をするから」です。