トランプ大統領にとって司法長官代行はロシア疑惑回避の最後の切り札?


11/12放送のニュースクリップより アメリカに詳しいジャーナリストの北丸雄二氏

●中間選挙で下院は民主党が過半数となったが、当選した議員が登院してくるのは2019年1月から。そのため、共和党のトランプ大統領はそれまでの約2か月間に、自分のできることをやろうとしている

●その大統領がやろうとしている、やった事として

・ジョフ・セッションズ司法長官を更迭し、マシュー・ ウィテカー氏を司法長官代行に起用

・なお司法省には昇進の順序があり、長官が辞めたのなら本来ならば副長官をあてなければいけないのにウィテカー氏を後任にしたのは法律違反である。しかしトランプ氏は「これは代行だから問題ない」と言っている。

・そのうえで1月に議会が本格的に始まれば大統領が新しい司法長官を任命できるのは事実。

・一方でマシュー・ ウィテカー氏は弁護士で、2014-17年に特許に関する巨額(2600万$)詐欺をし罰金刑を受けた企業の諮問委員をしていて詐欺を指揮し、詐欺の被害者に対し脅しもしていた人物

・ウィテカー氏はその企業が罰金を受けた直後、諮問委員を辞めCNNのコメンテーターになり、「FBIのロバート・モラー特別検察官の捜査は違法だ、特別検察官は大統領の財務状況を調べる特権は無いんだ」と度々発言。ウィテカー氏の本心は「トランプ氏の気を惹き、トランプ政権内での職を求めていた」らしく、実際、大統領がウィテカー氏を2017年10月に司法長官の首席補佐官に任命した。

・それまで、ロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官の調査内容を大統領が知ることはできなかったが、このウィテカー氏が任命されたことによってトランプ氏は毎日ウィテカー氏から捜査の内容を知ることができていた

・今後、大統領が可能なこととして、ロッド・ローゼンスタイン司法副長官やロバート・モラー検察官を更迭できたり、モラー検察官の捜査の予算の縮小、つまり兵糧攻めが可能である。

・1月以降の下院内の各委員会によって始まるとされるトランプ氏への追及が及ぶ前に、モラー特別検察官の捜査を止めさせたい

これらによって、トランプ大統領は「(中間選挙で)負けたと言わない。まだ、生きのびるぞ」と言いたい。

北丸氏は「各委員会からの追及に対し、大統領側のウィテカー氏がどのように立ちふさがるのかがポイント」とのこと。


私見

・最近テレビのニュースを見る時間がないので、見当違いなことを書くかもしれませんが、北丸氏の取材内容と同程度の報道をしているメディアは少ないもしくはいないかもしれませんし、

この内容が事実であるならば「トランプ氏はなかなか手強い人」だと思います。

仮に自分へのロシア疑惑の捜査が及んだとしても、捜査内容を知りたいがために、自分寄りの人間を1年前に配置しておく。

中間選挙で負けたことでさらに追及が激しさが増すのでその前に司法長官をクビにし、配置していた人間を司法長官代行に任命。それによりモラー検察官の捜査の予算をいつでも削ることができる状態に。

 

先手〃で動いているので大統領は賢明に見えますが、むしろ「トランプ氏のロシア疑惑の件はきわめて黒に近い」という印象を私は受けました